CONCERT REPORT
 

ジャパンアニメフェスティバル・アニソン女子部／２００８年８月１５日　ZEPP TOKYO
堀江美都子・米倉千尋・YUKA・SALIA・鮎川麻弥・金月真美・三重野瞳・吉田仁美・MIQ・大杉久美子
 
ついに…と言うべきかどうかはわかりませんが、筆者はアニソン女子部というアニメソングのライブへ行ってしまいました。

筆者はアニメにはあまり見ない（あくまでも、「今の」です）のですが、なぜアニソンのライブへ行ったのかというと、書くと訳がわからなくなってしまうのですが、ひとことで言うと、今年の５月に堀江美都子に大きくはまってしまい（そこまでたどり着くには筆者が生まれてからの積み重ねもありますが）、その欲求が堀江美都子のライブへ行きたいという方向に行ってしまったためです。

そう思うと、「降臨」するものです。調べてみると美都子さん出演のアニソン女子部のチケットが販売されていることを知り、何とか購入しました。

このライブに行く際にあたって不安だったのは「客層」でした。なにしろ筆者が今まで行ったことがないライブでしたので、どんな輩がＺＥＰＰ　ＴＯＫＹＯに集結しているのか不安でした。不安とはいいつつ事前に客層などを調べて、これは大丈夫ではないかと思ってチケットを購入したのもまた事実ですが。

で、いざ行ってみると、客層が今まで筆者が行った他のライブと変わらなく、安心しました。


ZEPP TOKYOは何度か行ったことがあるライブハウスですが、今回は椅子が置かれていました。
 
ということで、簡単なセットリストおよび感想？です。（把握できなかった曲も何曲かありましたので）
オープニングアクト ＤＪコーナー・近況報告
 
第１部 A-motion
ドラえもんのうた 大杉久美子
僕のスピードで 米倉千尋
お料理行進曲 YUKA
STEP 三重野瞳 ／a・chi-a・chiのカバー
KI-ZU-NA〜遙かなる者へ 吉田仁美
不思議を探そう 堀江美都子
風のノー・リプライ 鮎川麻弥
やわらかな未来 SALIA
 
…など計１１曲
 
…出演者を書いて改めて気がついたのですが、ひとり１曲披露していたんですね。
 
オープニングの「A-motion」の後、大杉久美子さんが登場でしました。で、「ドラえもんのうた」の生歌は、渡辺美里の生歌で聴いた以来です。
「お料理行進曲」は森雪之丞の作詞です。ここではコロッケとナポリタンを作らせていますが、この森雪之丞さん、過去にはキャンディーズにオムレツを作らせています（「オムレツをつくりましょう」という曲）。
「ＳＴＥＰ」ですが、「魔神英雄伝ワタル」は見たことがあり、この曲が聴けるとは夢にも思っていませんでした。調べてみると、三重野瞳さんは「魔神英雄伝ワタル」の３部目の曲を歌っていたそうです。
上記表には書いていません（というよりも、曲名がわからなかった）が、金月真美さんのときは、熱狂的ファンがスタンディングして、そこだけ一挙にボルテージが上がりました。やっぱり他のライブハウスでのライブとあまり変わりませんでした。
第２部　わけのわからない芝居ミュージカル
魔女ふたりに飛ばされたどこかの国の女王、メイド、執事いやひつじの運命はいかに
 
スイス（槍みたいな山に「スイス」の文字）
→まっててごらん
イギリス（ペロペロキャンディーが２つで…）
→キャンディキャンディ（ロックバージョン）
アメリカ（下手な絵（爆））
→ダンス／サザエさん（ジャズバージョン）
めぞん一国一刻（アパートに「めぞん一刻」の文字）
→ラムのラブソング（サンババージョン？？？？？）
ハワイ（椰子の木が生えた海岸）
→アンパンマンのマーチ（ハワイアンバージョン）／フラダンス
フランス（エッフェル塔）
→薔薇は美しく散る
みらい国（表示なし）
→創聖のアクエリオンなど３曲
 
大団円 すきすきソング
エンディング スタッフロール（実際には人形の写真のパターン）
 
休憩なしで第２部に突入です。
第２部のわけのわからない芝居ミュージカルは、魔女ふたりに飛ばされたどこかの国の女王、メイド、執事いやひつじが、魔女から与えられた試練を乗り越えながら、世界各地にやっぱり飛ばされるミュージカルでした。その試練というのがアニソンのアレンジバリエーションを歌ったりするという難易度の低い試練（笑）ばっかりでした。もっとも、このライブはアニソンのライブですので。
 
●まっててごらん…このライブはちゃんとバンドが編成されていましたが、この曲はオリジナル音源が使用されていて、昭和４０年代サウンドの懐かしさが漂っていました（レコーディングされたのは少なくても昭和４８年（アルプスの少女ハイジは昭和４９年１月放送開始）ですから当然ですが）。で、大杉さんの声はかつての透き通った声と比べると衰えているはずなんですが…（謎）。
●キャンディキャンディ（ロックバージョン）…今現在この曲（特にオリジナルバージョン）を聴くと涙があふれてしまうため筆者はこの曲を準封印の状態としていますが、ロックバージョンになるとそれがやわらげてしまいます。なんででしょう？
全く関係ない話ですが、もし今度GOGO7188が数年後にまたまたカバーアルバムを出すとしたら、「キャンディキャンディ」のロックバージョンをカバーするのでしょうか？
●サザエさん（ジャズバージョン）…このサザエさんは、筒美京平の代表作のサザエさん（作詞は林春生）であり、渡辺宙明作曲のまんが名作劇場代替のサザエさんのうたではありません。
・・・美都子さんが筒美作品のサザエさんを歌ったことは大きな驚きです。
●ラムのラブソング（サンババージョン）…めぞん一刻というから、「悲しみよこんにちは」かと思ったら……、そっちかい！？。それと、ラムのラブソングってもともとサンババージョンな気がするんですが…。
●アンパンマンのマーチ（ハワイアンバージョン）…アンパンマンとは関係ありませんが、ハワイってアメリカなんですが……。
・・・美都子さんの特技がフラダンスなのは聞いていました。ハワイときいてもしや？と思っていましたが、ここで披露するとは…。
●薔薇は美しく散る…誰が扮したかわからないほどの門外不出のオスカルのコスプレがあらわれました。会場は大受けでした。（調べてみると、プレイヤーは鮎川麻弥のようです）
●みらい国…文字おこしをしたとき、「未来国」なのか「みらい国」なのか迷うところですが、アニソンのライブであることを考えると、「みらい国」と表記したほうがふさわしいと解釈。ここでは「みらい国」としました。
しかし、わかったのは「創聖のアクエリオン」１曲だけだったのは…、やっぱり勉強しなければいけないんでしょうか？
 
で、本来のアニソンＺＥＰＰ王国に戻って、会場の力を借りて魔女を懲らしめる…わけですが….、呪文がドビンチャビンハゲチャビンで、そのＳＥが仮装大賞の得点入力のＳＥそのもので、まるで「欽ちゃん」だったのには、個人的にはツボにはまってしまいました。ここまでやるなら仮装大賞の不合格、合格のＳＥも流して「う〜ん、だめだったな〜、魔女を懲らしめることができなかったよ。バンザぁーイぃ、なしヨ！！」「２０点満点！合格！おめでとう…って、ちゃうねん」って内容にしてもらいたかったな．．．。
 
大団円・すきすきソング…ミュージカルの締めは出演者による「すきすきソング」でした。
・・・まさか美都子さんの生歌で「すきすきソング」を聴けるとは夢にも思いませんでした。筆者は２０年くらい前にアニメ雑誌で美都子さんのライブで「すきすきソング」を披露したという記事を読んでうらやましく思っていましたので。
 
このほか、つっこみどころ満載（笑）のすごいおもしろさでした。
 
ちなみに魔女の台詞をよく聴くと、試練をパスすれば「この国から出してあげましょう」と言っているだけであって、自国に戻る訳ではなかったのです。この辺は意外とよく練られていたと思います。
 
…それにしても、大杉さんはやっぱりヒツジなんですね。（意味不明）
 
イギリスの画像イメージは、ペロペロキャンディーが２つ（ペロペロキャンディーが２つで「キャンディ、キャンディ」＝イギリスが舞台）でしたが、キャンディーが３つだったらどうなっていたか……？
第３部 よさこいソーラン
 
愛しいあなたはここにいる 鮎川麻弥
Winter Wish 米倉千尋
風の谷のナウシカ 堀江、ＹＵＫＡ、金月、三重野　（うぶ） ／安田成美のカバー
コブラ MIQ ／前野曜子のカバー
風の少女 堀江美都子
…など１０曲
 
 
アンコール A-motion
 
またまた休憩なしで第３部です。
この表には載ってませんが（曲名がわからなかったため）、このほかにはときめきメモリアルの曲を含んでメドレー形式で３曲歌われました。
風の谷のナウシカの生歌がここで聴けるとは思っても見ませんでした。きれいなハーモニーでした。
「コブラ」は、特徴的なイントロが流れて一発でわかりました。でも、「スペースコブラ」は見た記憶があるのかないのかわかりません。何で一発でわかったんだろう？？？？？？
…そしてトリをつとめたのが、美都子さんの「風の少女」でした。歌う前のＭＣで美都子さんが涙ぐみ姿が印象的でした。
 
そして、アンコール突入です。ステージには特製Ｔシャツを着た本日の出演者が一同に・・・・・・・・・・・・・・・・ってよく見ると、誰かひとりいません。あの重要なお方がいませんでした。
…ということで（って書き方も変ですが）他のメンバーのひとこと感想を述べた後、確か出演者の「ミッチ〜」のかけ声で、我らが美都子さんが登場しました。
そして再びA-motionでしたが、歌った後にカーテンコールをして下手にはけるかと思ったら、出演者はそのまま客席に降りました。筆者はびっくりしました。そして客席のドアから出演者は退場していき、終演を迎えました。
 
A-motionについては、収録ＣＤで予習することも可能（という割にはなかなか見かけませんでしたが）でしたが、あえて生ライブで最初に聴くことを選びました。事前の情報収集でA-motionが１曲目であることを知っていたというのもありますが、「夏フェスで初めて聴く」という緊張感を味わいたかったからです。
今回は三重野瞳と吉田仁美の「ひとみ」対決が笑点よろしく勃発？していましたが、字が違うために「ひとみ」対決が起ころうとは思っても見なかったのが、筆者の感想であります。余談ですが、筆者は矢井田瞳のファンです。何か？
もうひとつは森山良子さん同様に変わらない美都子さんでしょうか。「かわいい」の黄色い声援が飛びました。そうそう、アニソンを歌っている方は変わらない美しさです。
今回のライブのトークで全く意外だったのが、アニソン女子部の前身が魔女っ子大作戦スペシャルライブだったという話です。つまりはアニソン女子部のルーツが「魔女っ子大作戦」というゲームソフトにあったということです。筆者はゲームはあまりやらないものの、家にはゲーム機がたくさんありその関係か「魔女っ子大作戦」の存在は知っていたためです。ただ「魔女っ子大作戦」のストーリーはあまりのパラレルぶりな内容であること（特にララベル）を最近になって知り、引いております。
このライブは休憩なしの３時間という長丁場のライブでしたが、時間を感じさせないライブで、行ってよかったライブでした。次回もまた行きたいです。
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２００８年８月２２日更新