CONCERT REPORT
 
オールナイトニッポン歌伝説／２００９年９月１３日　東京国際フォーラム　ホールＡ
出演：渡辺美里、いきものがかり、スターダストレビュー、ゆず　ほか
 
2009年9月13日は、筆者は、有楽町の東京国際フォーラムＡへ行き、ニッポン放送のイベント（コンサート）「オールナイトニッポン歌伝説」を見てきました。

このコンサートは、渡辺美里といきものがかりが出演することを知り、ちょうどいきものがかりのライブに関心を示し始め（吉岡聖恵のオールナイトニッポンのリスナーですので）たこともあり、チケットをとりました。スターダストレビューはどうでもいいです。（笑）

なお、ゆずが出演することを知ったのは、チケットを取った後でした。

4時会場５時開演とのことでしたが、実際には会場に入れたのは確か4時２０〜2５分頃過ぎ（ちなみに筆者が会場に入ったのは、アンケートの記入とか腹ごしらえとかしていたため、4時30分過ぎ）で、４時４０分からオープニングアクトが始まり、本編が始まったのは5時15分過ぎでした。
 
ここからは、セットリストとともに、思い出す限り振り返ってみます。
 
ちなみに、オープニングアクトの司会は飯田浩二、ゲストはパソコンソフト「初音ミク」に曲を歌わせたというabsorb（桜の雨　ほか）の3人組と、キーボードを自在に操るさかいゆう（ストーリー　ほか）でした
余談ですが、オープニングアクト時は、トイレを済ませたり、偶然にもチケットを入手したという知り合いと話したりしました。
※司会の「くり万太郎」については、ここでは彼の本名である「高橋良一」と表記します。
本編のセットリスト兼解説？
 
ＣＭ セブンイレブン、俺たちのワンダフルデイズ
 
オープニングＶＴＲ
ＭＣ （高橋良一、上柳昌彦、吉田尚記）
 
舞台には、背後にモニター（文によっては、「スクリーン」と記している箇所もあるかもしれませんが）があるセットでした。２年前に行われた純粋なるオールナイトニッポンのイベント「オールナイトニッポン武道館」もまた、舞台上にモニターのあるセットでした。
 
オープニングＶＴＲは、ニッポン放送開局時の写真や、糸居五郎、カメ＆アンコー（亀淵昭信、斉藤安弘）や、イルカさん、タモリ、aiko、福山雅治などといった歴代パーソナリティーの写真で構成された、ラジオ局とは思えない（笑）内容でした。ちなみに、関係ない話ですがちょうど時を同じくしてイルカさんは、渋谷公会堂でコンサートをしていました。
この前枠では、拍手を利用した年齢層のアンケートが行われました。どの世代でもまんべんなく来場していたようです。

今回の司会は、ここで初めて知った…わけではなく、吉岡聖恵のオールナイトニッポンのついでに聴いていた「くり万太郎のオールナイトニッポンＲ」のオープニングトーク内でした。
舞台が暗転し、本編が開始されました。

筆者の予想では、スターダストレビューが最初にきて、最後に美里さんかと思ったのですが……、
 
渡辺美里： サマータイム・ブルース
（ＭＣ）
10years
Believe
（ＭＣ）
始まりの詩、あなたへ （実は、岩崎宏美のカバー曲）
My Revorution
（ＭＣ）
 
ＭＣ （高橋、渡辺） 西武野外や「ごきげんデート」などについて
 
トップバッターは美里さんですか！？。まるで昨年同じ場所で行われた「朝のヒットスタジオコンサート」です。
 
のっけから1曲目が「サマータイム・ブルース」とは。コンサートも終盤にさしかかったような勢いでした。

「はじまりの詩、あなたへ」は、合成ハモリが印象的でした。

美里アクトですが、何らかのトラブルが起こっていたみたいで、演奏中ローディーさんらがバタバタ舞台上を動き回っていまし、美里さんの声が聞こえなくなるという場面がありました。
 
メモ帳を見返してみると、本編中のＭＣではラジオのこと（確か、「かつて、音楽はラジオから入っていった」といったような）について語ったようなのですが、実のところはあまり覚えていません。くやしいことに、このときはお手洗いが近いとう状態にさいなまれてしまっていましたので。そういえば、美里さんの、今年前半に行われたツアーのテーマは奇遇にも「ラジオ」でした。
 
セットチェンジ中の司会者の高橋氏と美里さんとのＭＣですが、主に、西武球場・西武ドームの野外コンサートでのエピソードや、「ごきげんデート」というニッポン放送で放送されていたラジオ番組を中心にした美里さん自身のラジオに対する思い出などを語ってくれました。

舞台上のスクリーンには、西武球場公演（これを司会の高橋氏は「ニッポン放送スペシャルライブ」と紹介していました）での名場面が３つ流れていました。「雨のバカヤロー」は美里さんのライブに行く以前以前から知っていた（実は過去にＮＨＫテレビでで西武野外を見たことがあります）のですが、洗面台から水をかぶるシーンや、「青春のバカヤロー」発言までは知りませんでした。で、西武球場に屋根が付いた後の「Ｖ２０」のシーンは、このライブは筆者も実際に行ったライブでしたので、どこに筆者が座っているか探してしまいました。見つかるわけがありませんが。

それとか、深夜に大阪のラジオ番組にこっそり出演した（今だったら、大変なことになりますヨ（ｂｙ高橋氏））というのですが、データでは美里さんはＭＢＳヤングタウンにレギュラー出演していたというのですが、はて？

他には、ニッポン放送で放送されていた「渡辺美里のごきげんデート」についてもトークされましたが、不覚にも筆者は「渡辺美里のごきげんデート」までは知りませんでした。筆者はその頃（昭和６２年）からラジオに特にニッポン放送にはまったのですが、どうしたことなんでしょうか。さらに調べると、「ごきげんデート」は、当初は「日高のりこのサンデーモーニングワイド」の内包番組で、「日高のりこのモーニングワイド」は知っていたので、ダブルショックです。詳しく調べると、ごきげんデートの上の枠が「塚越孝（つかちゃん）のフクスケリクエスト合戦」（当時筆者は「朝からたいへんつかちゃんです」のヘビーリスナーでした）で、これが影響していたのかもしれません。

余談ですが、美里さんとオールナイトの縁はないように思われがちですが、実際にはオールナイトは特番のみ２回担当していました。
 
高橋氏が「現役パーソナリティーの登場です」と言った後の幕間には、美里さんのときには流れなかったテーマ曲リミックスバージョンと「ＮＥＸＴ　ＡＲＴＩＳＴ」のＶＴＲが…（怒）
 
いきものがかり： きまぐれロマンティック
うるわしきひと
（ＭＣ）
じょいふる （「グリコポッキーのＣＭソング」みたいです）
（ＭＣ）
YELL （ＮＨＫ合唱コンクール中学生の部課題曲）
ブルーバード （アニソン（NARUTOテーマソング）です）
（ＭＣ）
帰りたくなったよ
 
ＭＣ （吉田、いきもの） オールナイトのスタジオの模様など
 
２番目に登場したのは、いきものがかりでした。

「じょいふる」は、最初「新曲」というからＹＥＬＬをもってくるかと思ったところ、テンポが違う曲が…、何事かと思いましたが、数日前に吉岡オールナイトで聴いたばかりでしたので、把握はできました。これほど吉岡オールナイトのリスナーやっててよかったことはありません。ただ、タオルぐるぐるには正直とまどいました。筆者は汗ふきタオルを用意してしませんでしたので。

「ブルーバード」は、この曲だけがなぜか舞台上のスクリーンにはＣＧアニメ（ＮＡＲＵＴＯではありません）が映し出されていました。ちなみに、他の曲は舞台上での模様を映し出していました。

「帰りたくなったよ」は、吉田尚記アナウンサーの「帰りたくなったよが演奏しているとき、有楽町の外の様子は、ちょうど夕陽がきれいだった」との発言に「チクショウ、外の景色を見たかった」と思っていまいました。で、「帰りたくなったよ」は後でもう１回聴くことになるとは、このときは予想してませんでした。

…しっかし、聖恵さんはaikoさん同様ステージを飛び回っていました。恐るべしです。
 
ＭＣでは、「きずなチェックテレホン」で水野良樹へ「電話でドン」（とはＭＣでは言っていませんでしたが。要は携帯電話にいきなり生電話）やったところ、なかなか出ず、しまいには良樹ブログが燃え上がったという話とかしていました。他は、吉岡オールナイト名物「ほとけのキヨエ」のまね？をしたり？していました。
で、曲の入る前、聖恵さんの「女の人」「男の人」のかけ声がありました。aikoさんにあごがれているという証拠です。
 
その後の司会者の吉田尚記アナウンサーと吉岡他いきものがかりとのＭＣですが、まずはつかみとして「良樹・尚記兄弟」（つまり、吉田氏と水野良樹がそっくり）の話題をしていました。で、吉田尚記アナウンサー、よく見ると半田健人にも似ていますので、こうなったら、吉田・水野・半田の3兄弟でも結成すれば？と思ってしまいました。

このときのＭＣは、主に吉岡オールナイト第1回の写真、いきものメンバーが揃ったときのオールナイトの写真を肴にしてのトークが中心でしたが、いきものメンバーが揃ったときの写真を見て、確か水野良樹が「最初で最後の...」との問題発言が。もしかしたらこの後にも出演するかもしれないというのに、おーい。

で、吉岡オールナイト第1回の写真は、あくまでも2009年に入ってからの「吉岡聖恵のオールナイトニッポン」第1回の写真であり、実際には聖恵さんは2008年にも計3回オールナイトニッポンを担当していました。筆者的にはこのときの写真を見てみたかったです。筆者は実は吉岡聖恵のオールナイトニッポンＲのリスナーだったりもしました。倒れましたが。


…他には、山下穂尊らがゆずのオールナイトニッポンの思い出などをしゃべっていましたが、筆者的には次はゆずのお二人が登場すると読めたので、こんなところでしゃべらないでと思いました。確か本編中のＭＣだったか「ふたり（水野と山下）でオールナイトニッポンをやれたらいいね、と思っていたら…」とトークしていたのですが、よくよく考えてみるとこのトークってここにつながっているですね。
 
ということで？、次はあの２人組が登場しますが、その前に…。
 
ＭＣ （上柳）
ゆずのオールナイトニッポン （ゆず、上柳、構成：石川昭人、チャコ松尾Ｄ）
 
まずは舞台上手に上柳昌彦アナウンサーが登場し朗読を行い、そして、舞台には、「スペシャルトークゲスト」して、チケット公式発売直前に出演が発表されたゆずのお二人が登場しました（舞台のどこを見ていたのか、登場の仕方の辺、記憶があいまいです。覚えているのは。下手のたテーブル上に置かれた「ＯＮ　ＡＩＲ」の赤ランプが舞台上のモニターに映し出されたくらいです）。発表されたのが「吉岡オールナイト」内でしたので、いきものがかりと一緒にしゃべるゲストかと思っていたら、絡むのは頭が鶴瓶の上柳昌彦アナウンサーでした。

それはともかく、ここでは、（1998年4月から2000年11月まで放送されていた）ゆずのオールナイトニッポンの歴史（作家石川さんの開口一番「一番嫌いな人は誰だ」とか、モー娘。狩り、大北田厚（大仁田厚のマネ）、爆発装置で800万円、船が沈没　など）を、放送されていた1998年、99年、2000年にはやった曲とともに、ざっと振り返る内容でした。ちなみに、はやった曲として紹介された曲は98年は「タイミング／ポケットビスケッツ」、99年は「だんご3兄弟」、2000年は「ＴＳＵＮＡＭＩ／桑田佳祐」でした。

ひととおり済ませた後、「それでは歌の方を」という振りに対し、ゆずの２人は否定したものの、なぜか舞台上にはスポットライトに照らし出されたアコーステックギターが2つあり...。（このくだりも、記憶があいまいです）

スペシャルトークゲストという触れ込みでしたが、ゆずのお二人は、実際には14時過ぎに歌のリハーサルを行っていたようです
 
  お別れ間際のスタジオライブ／ゆず： （ＭＣ）
夏色
（ＭＣ）
再び、夏色のさび
（ＭＣ）
栄光の架橋
 
ということで、「お別れ間際のスタジオライブ」の再現です。（の割には大がかりな気がしますが）

最初のＭＣでは、「１、２、３、（右の拳を振り上げて）ヤー」の指導をしていましたが、１回目の「ヤー」は元気がなかったのか「今の気分は、こうです。♪帰りたくなったよ」で、大盛り上がりでした。

「夏色」を歌い終わった後、観客から「もう1回」コールが。それつられて観客が全員手をたたいたら「バカヤロー」発言。で、再び「夏色」のさびの部分が流れました。後々考えると、この辺（今は知りませんが）さだまさし「関白宣言」と同じノリです。

スタジオライブはこれ1曲のみかと思ったところ、「栄光の架橋」が。ギター2本だけでロックコンサート並みの迫力が出るとは……。聴いててびっくりしました。
 
あまりの盛り上がり方に（といったら失礼かと思いますが）、スタジオライブのコーナー終了後、このまま幕間になるかと思ったところ、ステージ下手側の予算の都合で（自称）ショボいテーブルに戻り、再び上柳さんらとトークをしていました。まずは、「栄光の架橋」のギター２本だけバージョンは、松尾Ｄの結婚式以来だという話をつかみとして、ここではゆずの新曲「虹」をＢＧＭにして、ニューアルバム「ＦＵＲＵＳＡＴＯ」のこと、新曲の「虹」という曲が中居正広が絶賛している話、それとケニアのソマリア難民キャンプに取材に行ったときの話などを展開していました。
 
ステージは、再び「ＮＥＸＴ　ＡＲＴＩＳＴ」のＶＴＲが。
 
スターダストレビュー： （ＭＣ：根本要）
AMAZING GRACE
夢伝説
（ＭＣ：根本要）
木蘭の涙
（ＭＣ：根本要）
と・つ・ぜ・ん Fall in Love
（ＭＣ：根本要）
東京ブギウギ（有楽町ブギウギ）
（ＭＣ：根本要）
潮騒静夜
（ＭＣ：根本要）
 
ラストを飾るのは、オールナイトニッポンとは関係のないスターダストレビューです。

根本さんのＭＣの後に、「夢伝説」のイントロが流れたので（知らない割に、知っているとは）、そのまま「夢伝説」が演奏されるかと思ったら…「AMAZING GRACE」ですか、気持ち的にツンノメリました。

「木蘭の涙」ですが、５０を過ぎているのに、よくあんな高音でるなぁ（ＣＤの音と声が変わっていないというのが正確な表現でしょうか）と感心しました。この辺さだまさしとと違います。もっとも上を向いて歌うと自然と高音は出るもので、確かに要さんは上を向きながら歌っていました。

「と・つ・ぜ・んFall i Love」は、メンバーがびっくりするほど動き回っているし。この辺、美里さんのコンサートでも似たことを行われているので、筆者的には慣れてます。

「東京ブギウギ（有楽町ブギウギ）」も、「とつぜん…」同様観客も動き回りました。おかげで汗だくになりました。もっともアーティストのほうがもっと汗だくですが。

真の新曲「潮騒静夜」は、後で成田のディーバ？中村中の作詞と知ってびっくりしました。じっくり聴けばよかったです。先にこのことを言えば、観客のハートをぐっとわしづかみにできたのに。
 
根本要さんのＭＣですが、「アルバムの総売上がコブクロの1枚にかなわない」「多くの拍手より1枚のＣＤ」「ホールのコンサートは何がいいって、雨に関係ない（というような発言）」など名言続出で、噂で聞いたとおりでした。

で、「ホールのコンサートは何がいいって、」というＭＣは続きがあり、実は前日の大阪野外では雨でずぶ濡れだったそうです。でしたら、某歌手みたいに「雨のバカヤロー」とか「青春のバカヤロー」の一言が欲しかったです。そうすれば、美里さん目当てで来た観客のハートをぐっとわしづかみにすることができたのに。
 
で、ニッポン放送アナウンサーとスターダストレビューとのＭＣがあると思ったら、ないのね。
 
で、この幕間にアンコールのかけ声が起きました。そして…
 
アンコール： （ＭＣ：根本要） スターダストレビューのみ登場
→アナウンサー以外の全出演者登場
愛の歌 ：全出演者
（ＭＣ：根本要）
タイムマシンにお願い
（ＭＣ）全出演者 あいさつ
（ＭＣ：司会者）
 
舞台が明るくなり、簡単な衣装チェンジをした（イベント特製シャツを着た）スターダストレビューが登場しました。

まずは、「簡単な歌」と称して、スタレビの「愛の歌」の歌唱指導をして、オールスターキャスト登場後、「愛の歌」を歌いましたが、舞台上のスクリーンには、歌詞が書かれていましたので、この辺観客全員が歌うという意味にとったのですが、そのわりに歌詞の字幕を出すタイミングがグダグダでした。
「タイムマシンにおねがい」は、「アキレス腱切れないように」と、根本さんはしゃべっていましたが…、ジャンプ１０回したら、筆者はひざを前のイスにぶつけました（泣）

このアンコール、見ていて圧巻だったのは吉岡聖恵と美里さんが同じステージ上で歌っていることでした。これは、過去にあったんでしょうか？ちなみに、いきものがかりは、美里さんの後輩格（レーベルが同じ）アーチィストだったりします。

終了間際のあいさつの中で、印象に残ったいちばんのツボなあいさつは、吉岡家に向けて個人的な挨拶をした根本要でしょう。
 
確認したら、開演時間は３時間３０分強でした。　　　　

感想としては、美里さん以外は初ライブでしたが、本当にチケットを取ってよかったと思ったライブでした。

今回出演したスターダストレビューは、どこかのテレビ番組で、「（他の歌手目当てに来た方に対して）オーディエンス（観客）の心をグッとわしづかみにすることを」なんたらかんたらというようなことを聞いたのですが……、確かにスタレビはその言葉通りグッときましたが、

「ゆず」の自称「お別れ間際のスタジオライブ」アクトほうが、それ以上にグッと観客の心をわしづかんだと思います。アコースティックギター２本だけで、ロックコンサート並みに大きく盛り上げたのですから。ゆずみたいなデュオは初めてです。
 
２００９年９月１８日更新
 
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